品格とは…
2014/03/25
「婦人公論」4月7日号の取材を受けました。担当編集者の方とは、5年以上ぶりに再会したこともあり、とても懐かしく余談に花が咲きました。
ところで、その取材のメインテーマが「品」でした。「品のあるひと、品のないひと」についての質問からはじまり、「品格が増す所作について」というかなり難易度の高いご質問でした。「しぐさ」を中心に、いくつかお話ししましたが・・・。実のところ、私もそろそろ身に着けたいと思うものの「品格」は、こちらがどんなに求めても、おいそれと手に入るものではない、青い鳥のようなものでそれを掴むには程遠く、まだ道半ばの状態です。
ただ、品格でふと思いだしたことがあります。遥か昔に、素敵な印象の人が「ひとの目に触れても触れなくても、相手のお名前を書くときは、氏やさんをつけなさい」と話してくれました。社会人になりたての私はビジネスマナーさえまともにできませんでしたが、そのことだけは意識して、日記やスケジュール帖はもちろん、家のメモ書きでも「〇〇さん」「〇〇氏」を書くようになりました。いま思えば、このような日常の小さな積み重ねが、そのひとの品をつくるのかも知れません。とてもありがたい教えでした。
春は新しい出逢いが増えますね。手帖に予定を書くとき「ひとの目に触れても触れなくても・・・」小さな心がけを忘れずにいたいと思います。