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「君の名は」好かれる人達のルール

映画『君の名は。』が大ヒットしていて、友人の高校生の息子さんはすでに2回映画館に足を運んだそうです。70歳を過ぎた実家の母も電話をかけてきて、「『君の名は』観にいくねん」と言ってました。多分、別の映画を想像しています。

このところ映画タイトルだけでなく、CM音楽、ファッションも、リバイバルが顕著です。            あ~昔、母が着ていた服のまんま。スカーフもこんな巻き方だったわぁ。音楽だって、懐かし~流行ったなぁ。どれもこれも、ひねくれた目で見れば、既視感でいっぱい。経験が増えたことで、新鮮な驚きが減ってきたような気がする今日この頃。

こんなことではいけませんね。人生目標の第一義に「おもしろ」を掲げている私。どうせ年を重ねるのなら、その経験を糧に感受性を高めていかなくては、つまらない人生になってしまうではないか、ばか者よ。(←私自身のことです)こころの目を開いて、この世のワクワクを味わいます!

さて今回のテーマ「君の名は」 間違いやすい敬語表現とコミュニケーションを意識した「名前呼び」です。

ホテルで「お名前を頂戴してよろしいですか?」と尋ねられたことはありませんか?              敬語の研修では、「それでは、間違いですよ」と伝えています。                             当たり前でしょ。と思われた方は、かなりの敬語上級者ですね。

「お名前」は相手から「もらう」ものではなく、お聞かせ(教えて)頂くものです。歌舞伎の名跡でもあるまいし・・・。「聞かせて頂戴」というべきところの「聞く」を省いてしまうと、意味は通じますが、名前をくれ?!と訝しがる方が、少なからずいることをお忘れなく。

カードのサインを書いてもらうときは「お名前をご記入ください」また、予約時に相手の名前を聞くときは「お名前を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」シンプルに聞くならば「お名前を教えて頂けますか?」「お名前を伺ってもよろしいですか?」と尋ねます。

そして、私の研修ではおなじみ「君の名」3度呼びの法則です。人に好かれている人たちを観察していると、名前をフルネームで覚えていたり、親しみを込めて呼びかけていたりしています。

名前は、その人のアイデンティティです。苗字だけよりも覚えやすいし、仲良くなりやすいので、フルネームで覚えて距離感をはかりながらお名前を呼ぶように心がけましょう。誰だって「君、ちょっと」と呼ばれるよりも、名前で呼ばれた方が気持ちもいいし、個人を意識することで具体的に動いてもらいやすくなります。

かのフランス皇帝ナポレオンの逸話です。ナポレオンは自分に接する兵士たち全員の名前を覚えていて、意識的に名前で呼んでいたといいます。「皇帝ともあろうお方が、私の名前を覚えていてくださった・・・。」これは嫌がうえでも士気が高まる掌握術といえます。

また、元アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトも類似するエピソードがあります。初対面の人でも会話したわずかな時間のうちに、3度相手の名前を繰り返し呼び、名前を記憶していたそうです。大統領自身が覚えるためであっても、面会者にとっては何度も名前を呼ばれるのですから、大いに親しみが湧いたことでしょう。

好かれる人は、こうしたことが自然と身についているのです。初対面でお互いが緊張していてもあなた自身から 「こんにちは、〇〇さん。今日はようこそ」「ところで〇〇さん・・・」「ありがとう〇〇さん、お会いできてよかった・・・」3分ほどの会話の中に、さりげなく3回名前を入れて呼んでみるのです。1回、2回では中途半端です。                                                  慣れないうちは、恥ずかしいのですが、名前の呼びかけ効果は絶大です。きっとコミュニケーションが楽になりますよ。